東京渋谷で24年続くボイトレ教室

Q 2.01 練習しても上手くならないのは何故?

一生懸命練習してるのに何も変化が無いなら、何かが間違っているはずです。そのまま放置してはいけません。

ボイトレしてるけど上手くならない!

正しくボイストレーニングをすれば、早ければ数週間、普通は数ヶ月で何かしらの発見や成長があるものです。それが無いようなら、考えられる原因は「正しく練習出来ていない」または「練習メニュー自体が正しくない」のどちらかです。

正しく練習出来ていない

時計のイラストあなたが正しく練習出来ていない可能性は、直接お会いしないと分かりません。もしも正しく練習出来ていたとしても、成果を出すにはそれなりの練習時間は必要です。二十分以内の練習はただのウォームアップ。重要なのはそこから先です。効率よく上達するため、練習は最低でも三十分以上続けて下さい。

短時間のウォームアップだけでも、長期的に続ければ効果はありますが、劇的な進化を見る日は遠くなります。

一回の練習が充実していれば毎日練習しなくても上手くなります。アマ指向の方は週に一、二回の練習で充分です。

プロ志望の方はその倍くらいを目安にして下さい。一番大事なのは集中力です。集中して一回の練習を充実させましょう。充実した練習はけっこう楽しいものです。

(2018.9.9加筆)最近の傾向として「先入観」が邪魔をして、正しい練習感覚をつかむのに苦労する方が増えています。ボイトレ動画の影響や、間違ったレッスン経験で、無意識に不要な筋肉を使おうとする条件反射が刷り込まれてしまうためです。

練習メニュー自体が正しくない

もしもやっている練習そのものが正しくないなら大問題です。あなたが歌手であっても、役者であっても、ボイストレーニングという物は「何をやるか」が全てです。

あなたの声に合った正しいメニューでなければ、どんなに練習しても歌う筋肉に変化は起きません。

正しい方向を向いていないと、どんなに歩いても目的地に着きません。ボイトレも同じです。ホンの僅かズレているだけでも目的の声には近付けません。

ボイトレメニューは入れ替わる

あなたの練習が市販の教材群から選んだメニューならアタリが出る確率は1%以下です。ボイトレ動画もそれは同じです(ボイトレ動画は基本的に、あなたの悩みに本気で取り組む目的では作られていません)。

プロの厳選では、一人の生徒さんに最適な練習メニューの組合わせは、その人の声の発達や調子に合わせて次々と入れ替わります。ほぼ毎回レッスンの度に更新されます。ベストメニューは不変ではないのです。

あなたの先生が練習メニューを組んだ場合でも、次のような原因で正しくない可能性はあります。

先生があなたを理解していない(自分とタイプの違う生徒を理解しない先生は多い)

先生があなたの伸ばし方を知らない(弱点やタイプ別に広く処方を持っていない)

先生が「順序を間違える怖さ」を知らない(順序という認識自体が広く知られてない)

ボイストレーニングには順序がある

順序を間違える怖さは「見落としやすい落とし穴」です。経験の長い先生でも、自分がやって効果があった練習は誰がやっても効果があると思い込み、無条件にやらせてしまう人はかなり多いです。

ボイトレの落とし穴です。

人は誰でも「Aの練習をやる前にBの練習を先行するべき。そのBの練習もまた、Cの練習で目覚める筋力が必要」というような、前提条件が複雑に絡み合った中にいます。しかし、条件の絡み方は一人ひとりで全然違うのです。

絡み方が一人ひとり違うように、ほぐす順序も一人ひとり違います。正しい手順でレッスンを進めないと、いくら練習しても効果は出ません。

同じ練習を同じだけやってるのに、伸びる人と伸びない人がいるのはそのためです。

「あの人は私とちがって、最初から上手くて、勘も良いから」

そう考えて諦めますか?多くの先生達もここで見切りを付けて「無理しないで。あなたの声で歌える曲を選びなさい」と言います。事実上のあなたはもう伸びない宣言です。

私たちに言わせれば、実際にはあなたのボイストレーニングはまだ始まってもいません。

あなた用の練習メニューがまだチョイスされていません。本物のボイストレーニングであなたはもっと間違えて、もっと気付いて、もっと改善して、必ず発展できます。

例えば「横隔膜を意識しよう」

前提条件というものがいかに大事か考えてみましょう。例えば、横隔膜がどこにあって腹式呼吸の時にどう動くか、丁寧に解説してくれる先生がいます。

さて、この先生は良い先生でしょうか?

ポイントはその知識が正しいかどうかではありません。その知識が生徒さんにプラスに働くかマイナスに働くか、見極めているかどうかです。

この場合、ある2つの前提条件がないと、説明がどんなに正しくてもその知識はマイナスに働きます。場合によっては、その生徒さんは歌やセリフが下手になってしまいます。

顔インナーマッスルの様子を見るレッスン風景条件の1つは顔の筋力です。顔インナーマッスルの力が充分に目覚めていないと、横隔膜や腹式呼吸を強く意識する事はあなたの声から響きを奪い去ります。顔の奥で共鳴を作る繊細な筋肉は、身体(胴体)の方に強い筋感覚があるとマヒしてしまうのです。

胴体の筋感覚に比べて頭蓋内の筋感覚が非常に微弱なため、このような事が起こります。

もう1つの条件は正しい胸式呼吸です。胸式呼吸については本当の腹式呼吸で説明しています。

実際のところ、最初から2つの条件を揃え持っている人は見た事がありません。

例えば「声を前に出しなさい」

「声を前に出しなさい」という言い方も昔から定番ですが、これも要注意なアドバイスです。これを30分実践して快適な発声になった人以外は、それ以上練習しない事です。練習すればするほど混乱を招き、どんどん発声を悪くします。

詳しくはQ&A3.4 声が通らないのです。声を前に出す方法が分かりません。で解説しています。そちらも是非ご覧下さい。

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