東京渋谷で23年続くボイトレ教室

Q 3.4 声が通らないのです。声を前に出す方法が分かりません。

「声を通して」「前に出して」と注文するボイストレーナーが昔から大勢います。しかし、その一言で声が通るなら誰も苦労しません。技術の習得をサポートするのがボイストレーナーの仕事です。注文する事ではありません。

声が通らないなら今は無理に通さない方が良い

トレーナーでなくても「君って、なんかこう。声が通らないよね」と正直な印象そのままに、悪意のない助言をする人もいます。

でも、それを聞くとやはり焦ってしまいますよね。

練習が足りない?根性が足りない?・・・そうではありません。声が通らないのは、気持ちが足りない訳ではありません。そういう人は声が前に出て行く「ある準備」が不足しているだけです。

その状態のまま無理に声を通そうとしても苦しいだけです。

通る声を出すための基本トレーニング

根性で前に向けて強く発声し続けていれば、通る声が出たように感じる時もあります。

しかし、その時は自分で思うほど通る声にはなっていません。そしてその時の声は緊張が強く、声帯に重い負担が掛かっています。

声帯の疲労を重ねてしまうと声帯粘膜を傷める危険があります。ここはまだ根性の見せ所ではありません。今は根気の見せ所です。正しいボイストレーニングで基本練習を飽きるほどやって下さい。

声の通りを科学する

声を前に出すと「届く」ような気がするので、多くの人が架空の放物線を描いて前に声を飛ばしたり、声を遠くの的に当てたりします。

人が身体の動きをイメージすると、例えそれが架空イメージであってもその動きに釣られて、身体の奥の方で筋肉がホンの僅か動くものです。

声を前に飛ばす、届かせる等々、動きのイメージが自分の身体から離れても、やはり身体の奥や頭蓋の奥では筋肉の微妙な運動が起こります。

快適な筋肉運動

身体を大きく動かす運動でも、奥の方で数ミリ動くだけの運動でも、快適さを生むのに必要な条件があります。

複数の方向に筋肉がバランス良く働く事です。

多くの場合、作用と反作用という形で反対方向を向いた勢力が釣り合う事で快適さが生まれます。効率の良い(緊張の少ない)運動パワーも生まれます。

前方だけとか、一方向だけに働く筋力は人を緊張させます。発声をイメージする筋肉群もそうです。

多分あなたは声を出す時、前の一方向だけにしか筋力が働いていないか、或いは声に方向性そのものをイメージ出来るほど筋力が充実していないか、そのどちらかだと思われます。

前後のバランス

簡単に言えば「前向き」の筋力と、その反作用となる「後ろ向き」の筋力が釣り合っていれば、声を通す事は快適になり、自然と通る声になります。

一時間練習して快適なイメージが持てない場合、その場のウォームアップだけではバランスが揃わないレベルで「後ろ向き」の筋力が(主には頭蓋レベルで)不足しているものと思われます。

前向き、後ろ向き、と言っても、それぞれに大小たくさんの筋肉が協調しています(呼吸法でも同じ事が言えます。快適な運動で肺の広がりをサポートするために、たくさんの筋肉があらゆる方向に動きます)。

どの筋力がどのくらい足りないかは個人差が大きいです。同じ人でも母音や音域によってバランスは変わります。

色々な方向に伸びる筋力イメージ

通る声を出すための練習のヒント

声を通すことを念頭に発声練習をするなら母音アはあまりお勧めしません。

共鳴が浅くなりやすいア母音よりも、深い母音のオをお勧めします。イ母音も試してみる価値があります。イは浅くなりやすい人が多いですが、本来は非常に深いフォームを持ち、前にもしっかり出る音です。

声が快適に前に出ていると感じている人でも、全ての母音、全ての音域において、前後の筋力バランスが良好に釣り合っているとは限りません。油断は禁物です。

口の開け方が分かると発声が楽になる

充実した発声では、この「前後バランス」の他にも「上下バランス」というものがひっそりと稼働します(詳しくはQ 3.3 滑舌のせいか、声が通らないせいか、言葉が伝わりません参照)。

「上下バランス」とは、簡単に言えば口の開き方です。

どの関節を意識して、どのくらい開けるか?口の開け方でも声のクオリティーが大きく変わります。上手に開ければ発声は楽になり、開け方を間違えると苦しくなります。

上下という垂直バランス。前後という水平バランス。それぞれの方向で良いバランスをつかむと、どんな素晴らしいものが得られるのでしょう。

それぞれのバランス調整

「上下バランス」の主な仕事は声を深く響かせるスペース作りです。

声を扱う一流の人達。プロの声優、俳優、ボーカリストは、次々と変わる母音や音域に合わせて最適なスペース作りをして声の響きを維持しています。

ほとんどは無意識の作業ですが、もちろん生まれつき持っている才能ではありません。厳しい発声練習で養われた判断力がそれを可能にしています。

その深い響きにピントを与え、声の伸びや通りの良さを生み出すのが、このページで述べてきた「前後バランス」の主な仕事です。

深い響きとピントの両方があれば、その声はもうオールマイティーです。前に出そうが、感情を入れようが、滑舌よくしゃべろうが自由自在です。

それぞれに適した練習メニューを厳選しこれを実践する事が必要です。

上下の運動力と前後の運動力が互いを邪魔する場合もあります。やはり筋肉の運動なので、支配力の強過ぎる筋力が存在すると他の筋力は働きにくくなるのです。

声を前に出すという練習はこれらの条件をクリアしながら行うのが本筋です。根性やイメージ力とは全く関係ありません。もっとテクニカルなものです。

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