東京渋谷で29年続くボイトレ教室

Q 3.1 滑舌よくしゃべると喉が疲れてしまいます

発声の基本が出来る前に滑舌練習ばかりやると、喉に負担が掛かり疲れやすくなります。ボイストレーニングを積んで発声の基本が出来れば、疲れない声で滑舌練習に励めます。

口をきちんと開けて発音するから喉が疲れる

「言葉を明瞭に発音するには、口を母音に合わせてキッチリ動かせば良い。口も喉も疲れるけど、それで筋肉が鍛えられるから発音が良くなるのだ」と考えていませんか?

それは間違いです。

その認識を改めないと、あなたが声優なら声優生命を、俳優なら俳優生命を危険にさらすことになります。喉の疲労を甘く見てはいけません。最悪の場合、喉を壊してあなたのチャレンジは終わってしまいます。

声優・俳優やアナウンサー、ナレーター、そしてその志望者は、一度はどこかで「はい、キチンと口を動かして母音を発音して。アは大きな口で、イは横に開けて、ウは口をすぼめて・・・」という指導を経験しているのではないでしょうか。

通常、口に意識を向けると響きは浅くなります。懸命に頑張るほど浅くなります。声が響かないと発声・発音とも不自由になります。多くの場合、それで緊張します。

ここはとても繊細な観察と指導が入るべき行程です。

明瞭な母音と滑舌はどこで作られるのか

音声の大半は母音で構築されており、母音に滑舌のカギがあるのも事実です。

母音をスムースに発声するためにこそ、口、そして喉はリラックスさせておきたいのです。

真に自由で身軽な母音が作られる場所は、口や喉ではなく(補助的には使います)目の奥や軟口蓋の上です。頭蓋の上の方です。そこに言葉の力が宿ります。

「目の奥で母音をコントロールすると、喉と口の周辺は母音作りの負担から解放されます。口と喉に余計な緊張がなければ、母音の移行もスムースになり言葉も流れるように出て来ます」(本HP「声優・俳優のボイストレーニング」より)

表面の動きにだまされないで

言葉を発すると表面上の一番大きな動きは口に現れますが、それはメインの原動力ではありません。それは顔の奥で起きた運動の余波です。

多くの人は余波(口周りの動き)を鍛えようとしますが、それは発声の効率を悪くし、あなたの口と喉を緊張させます。

原動力の方を鍛えれば、表現も発声も、今の何十倍も楽になります。喉の疲れも半分以下に軽減されます。

今にもしゃべりそうな表情の猫

動物たちはいつの世も芸術的表現のお手本を見せてくれますね。彼等が何かを訴えるように口を開いた時、頭蓋の中でしっかり筋力が働いている感じがしませんか?

口で喋ると感情的にも盛り上がらない

顔を下半分と上半分に分けて比較すれば、上の運動の方が会話に活気を与えます(もちろん顔の表面ではなく奥での話です)。

訓練を積み、口を原動力にすごい速さで正確に言葉をしゃべる人もいます。しかし、その声からは自然体の美しい響きが失われ、まるでロボットのような発声になります。

人の感情や表現があるから、言葉は美しいのです。

その感情の宿り方もまた、自然な感情表現の名手である動物たちを観察すれば分かるように、口よりも頭蓋の方でより色濃くなるのです。

人間でもそうです。本当に怒っている人、抱腹絶倒で笑っている人を見かけたら観察して見て下さい。顔の下よりも上(頭蓋骨のエリア)に活発な筋肉の活動が見られるでしょう。口だけ笑って目が笑ってない人などいません。

絶対に笑ってはいけない時に、吹き出しそうになるのを必死にこらえてポーカーフェイスを装った事がありますか?その経験がある人は、頭蓋の中で筋肉が暴れるのを、口の天井裏に感じたはずです。

明瞭に発音するという先入観

今さら確認するまでもありませんが、言葉を明瞭に発音するのは会話の目的ではなく条件です。あなたの目的は伝える事です。

しかし、大切な事ほど、口や喉では伝わりにくいものです。

よく「目は口ほどにものを言う」といいますが、実際にその目の奥には言葉のパワーが宿るのです。

言葉を作る場所も、感情の表れる場所も、理想はほぼ同じ。目の高さです。

声優、俳優、アナウンサー、司会者、日常会話の発声でお悩みの方は声優・俳優のボイストレーニングのページにも沢山のヒントが見つかると思います。よろしければそちらもご覧下さい。

口の動きが大きくて発声の良い人

「英語圏のアナウンサーは口の動きが大きいではないか。あれは口をキチンと開けて発音してるのではないのか?」と考える人もいるでしょう。

発音と発声が両方とも良い人は誰でもそうですが、口の動きがどんなに大きくても、それを上回る躍動性で顔全体の筋肉や頭蓋の奥の筋肉が動いています。

私たちの言語は日本語です。日本語を道具として使いますが、通りの良い声、疲れない発声、明瞭な言葉、感情表現というものを考えると、頭蓋の運動力で見事な発音と発声を可能にしている彼等(英語圏の声のプロ)は注目に値すると思います。

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