東京渋谷で28年続くボイトレ教室

Q 2.02 高音を太い声で歌いたいのに細くなってしまいます

せっかく盛り上がる高音のサビが、細い声のせいで台無しに。。。それは絶対に避けたいですね。

太い高音の正体は 細くて深い声

よく聴いてみて実はボーカルの基本法則として、高音域の声は細くて正解であり、本来は細く歌うべきなのです。

高音を意図的に太く歌うと喉に多大な圧力が掛かり、声帯がすぐに疲れてしまいます。

太い高音のように聴こえる一流歌手の歌声は、細く出された声ですが、充分な深い響きと素晴らしい情熱で歌われる事で、大迫力の波のようにあなたを包み込み圧倒するのです。

高音を細く歌うと頼りなく感じますか?

それは響きが浅いからです。響きが深ければ、細い高音は強く伸びやかに安定し、聴感上とても太く聴こえます。耳の勘違いを誘うウラ技ではありません。それが歌の常識。基本法則です。人の声が楽器として成長すると誰でもそうなるのです。

高音の響きが極めて深いのは、国内外を問わず一流歌手に共通する特徴です。一流歌手のハイトーンは迫力満点のキラキラ声なので、かなり注意して聴かないと、実際には細い声だという事実に気が付きません。

深い声と太い声は違う

誰もが日常的によく使う地声の音域では「深い声」と「太い声」はとても似ています。これらを混同している人も多いでしょう。

ゴージャスな高音を生み出す、ミックスボイス、ヘッドボイスの音域では、それらの混同を解消しなくてはいけません。

殆どの場合、一流歌手の高音をパッと聴いた印象のまま真似して歌うと、まず太く歌ってしまいます。

そうするとまず喉で張り上げる発声になるため、思うように声は伸びないし、喉は疲れるし、音はフラットするし良い事は一つもありません。

高音域を細く歌う

きちんとしたボイトレメニューで練習を積めば、細い声で歌っても決して貧弱な発声にはなりません。とてもパワフルに、大迫力で歌う事が出来ます。

質問者の方は、多分ミックスボイスで歌われるような音域についてお話されていると思いますが、ミックスボイスのコツがまさにそういう事なのです。

太い地声のままでドンドン声を高くしていくと、あなたの声帯はミックスボイスの入口に気付かずに、そのまま通り過ぎてしまいます。

ミックスボイスに移行すべき高さで移行しておかないと、通り過ぎた後から移行する事は出来ません。入り口を逃すと、あなたは我慢できる限界まで地声を張り上げるしかなくなります。

限界点では、急に音圧が落ちて弱々しい裏声になります。

それは一番好ましくない発声ですが、そこに陥って抜け出せない状態の人は大勢おられます。

ミックスボイスに入るべき音域について詳細はこちらを参照。

基本ボイトレで高い声は自由自在

高音が太く、際立ってカッコイイ一流歌手の特徴は、声域が広いというよりも、声域そのものが普通の人よりも一段高くズレている感じです。ミックスボイスを使い慣れているので、普通に多用しているのです。

一流歌手のゴージャスな声量、音域、表現。その全ては基本技術が土台です。

彼等のように歌いたい方は、発声を基本から学んで下さい。

地道なレッスンですが、基本を築く事こそ最短の近道です。失敗は成功の母とよく言われますが、強引な発声で高音にチャレンジして失敗を重ねても声帯は強化されません。疲労を蓄積するだけです。最悪の場合、あまり負担をかけすぎると声帯を傷めてしまいます。

深い声はどう出せば良いの

いわゆる喉を開けるという作業で、声の響きは深くなります。

本などを見ながら自己流で深い声を出そうとすると、暗くこもっただけの作り声になる事が多いです。暗いだけの声では歌いにくいし、パワーも乗りません。

声を響かせるには、喉や顔の奥に分布している筋肉をバランス良く使いますが、理詰めになって筋肉を意識しない事です。軟口蓋や喉頭(詳しくは専門用語のQ&Aを参照)を直接コントロールしようとしても最適な調整は難しいでしょう。

どうすれば良いでしょう?

声を出して確認しながら、少しずつ響き方を調整するのです。

地道な作業ですが、間違いがありません。そして快適です。

(良い耳を持つボイストレーナーと一緒の作業ならば)

図や文章を見ても良いですが、参考程度にし、不明な部分があれば理論を追究しない事です。理論の追究は教職にある者が進めます。間違った解釈で練習を重ねると癖を付けてしまうのでご注意下さい。

あくびをすると喉が開くのか

響きの深さや、喉の開きについて、あくびをすると良いというヒントが一般的です。

本校ではあまりお勧めしておりません。

(本校レッスンは完全に個別メニューなので、生徒さんの状態によっては推奨する時もあります)

あくびをして喉が開く人もいますし、開かない人もいます。開きすぎる人もいます。

現実的な話、偶然、丁度良い加減で喉が開いても、その状態から良い声が出るかどうかも偶然にかかってます。

つまりその時の呼吸、音の高さ、母音、想定している声が地声なのかウラ声なのか、それらがベストマッチにはまっていれば、素晴らしい声が出るでしょう。

最適なフォームをつかむと、深い響きのまま、力強い高音がどこまでも伸びて行くように出せます。

ただし、アクビをした時に喉を開けすぎてしまうと声の輪郭がぼやけて弱々しい声になります。

高音発声をより詳しく理解するために、よろしければミックスボイスのページもご覧下さい。

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