東京渋谷で28年続くボイトレ教室

 4. 専門用語のQ&A

Q 4.1 ミドルボイス、ブレンディングボイスとは?

ミドルボイス、ブレンディングボイスとも、ミックスボイスと同義語です。どれも簡単に言えば、地声とウラ声の間にある音域を上手にコントロールして発声した時の声の名称です。この声を持つべき音域は、人によって違います。性別による違いが大きいです。

詳しく知りたい方はミックスボイスのページをご覧下さい。よろければQ&Aページの1.ミックスボイスの出し方を知る5つのQ&Aも併せてご覧下さい。

Q 4.2 ブリッジ、喚声点、トランジション、パッサージョとは?

どれも同義語です。これらは簡単に言えば、地声とミックスボイス等、使う声の種類が切り替わるであろう音の高さを意味します。この高さは人によって微妙に違います。男女では大きく違います。通常、その人の最低音から最高音まで上がって行くあいだにこの切り替わりが二、三ヶ所あります。切り替えがスムースであれば歌もスムースにコントロール出来ます。

地声から上がって行き最初に現れる切り替えは特にコントロールが難しく、ここでハッキリ声質が変わってしまう人は多いです。工事中の道路に出来た段差のような、このショックを指してブレイクと呼ぶ事があります。練習によってショックは軽減し、ほとんど消滅させる事が出来ます。

ミックスボイスを学ぶ上で知っておきたい知識です。多分、あなたはミックスボイスについてリサーチしていてこのQ&Aに辿り着いたのではないでしょうか?ミックスボイスのページでもあなたが知りたい情報を沢山見つける事が出来ると思います。ぜひ、ご覧下さい。

【ファースト・ブリッジ(最低音から上がって最初に現れるブリッジ)】

鍵盤上に示された各声種のファーストブリッジ

Q 4.3 ショートニング、声帯の削減とは?

地声で歌う時、声帯はその長さ全部を使って振動します。ミックスボイスのように高い声を出す時の声帯は、部分的に隙間をプロックして一部だけに息を通しています。この声帯テクニックを「ショートニング」あるいは「声帯の削減」と呼びます。

結果として、短い距離で振動する事になるため、高い振動数(高音)が得意になります。下の声帯図をご覧下さい。地声では前後に伸びた声帯の全長が振動し、ミックスボイスでは約3分の1だけが振動。ヘッドボイスではホンの一部の隙間だけに空気が通り振動します。振動しない部分の声帯は完全に閉じ空気を通しません。

【声帯を上から見る】図の上=本人にとっての前、図の下=後ろ(背中側)

声帯を上から見た図

Q 4.4 喉頭とは?

喉頭のある場所喉頭とは、喉仏の事です。主には軟骨と筋肉で出来ています。あなたが成人男性で平均的な喉頭の持ち主なら、ご自分の首(アゴのすぐ下)に小さな突起があるのが分かるかと思います。そこが喉頭の有る場所です。手に触れたのは喉頭の前面をカバーしている甲状軟骨です。

大多数の女性や子供の喉頭は見てすぐ分かるほど目立ちません。サイズが小さいからです。喉頭の大小に優劣はありません。

あなたの大切は声帯は、この喉頭の中に入っています。声帯は喉頭の中で前後に横たわる筋肉の弁で、左右から閉じ開きして空気の出し入れをコントロールしています。筋肉の表層は靭帯で、靭帯の表面は柔らかく薄い粘膜です。それゆえ声帯はデリケートだと言えます。声帯についてはQ 1.4 ミックスボイスにヘッドボイス・・・声の種類がよく分かりませんQ 2.04 高音を歌うとキンキンしたうるさい声になってしまいますでも触れています。よろしければご覧下さい。

Q 4.5 ピッチとは?

ピッチとは音の振動数、つまり音(声)の高さです。一般的には音の高さを指して音程と呼ぶ事が多いのですが、正式には音程という用語は2つの違う高さの音の差を表すので、一般的な認識とはかなり意味合いが違います。混乱を避けるために本ホームページでは、音の高さはピッチという言い方をしています。

Q 4.6 共鳴とは?

バイオリンの絵発声でいう共鳴とは、世間一般でいうような共鳴とは微妙にニュアンスが異なります。ギターやバイオリンなどの、弦の振動が楽器ボディーの空洞に響いて増幅され、その楽器特有の音色になるという現象とよく似ています。

発声では、声帯の振動(声帯原音と呼ばれています)が体内各所の空洞に響いて増幅され、その人独特の声になるという現象が起きています。この空洞に響くことを指して共鳴と言い、空洞のことは共鳴腔と呼びます。

Q 4.7 自然体とは?

余計な力の入っていないリラックスした状態です。最低限の足腰の引き締めにより、体幹(身体を垂直につらぬく中心線)に向かって集まろうとする求心力が身体の奥に働いています。その筋力によって胸郭(胸周りの骨格)は下から高く支えられます。

ただし胸が高い事と、胸を張る事を混同してはいけません。胸を張ると背中が窮屈になるので、リラックスした豊かな息を送る事ができません。背中も呼吸・発声システムの一部として、柔軟な運動が可能な状態にしておきます。

Q 4.8 その他、色々な用語の解説(呼気、胸郭、頚椎、横隔膜、声帯原音、共鳴腔、口腔、咽頭腔、メソッド)

呼気・・・・・・吐く息は呼気。吸う息が吸気。両方を合わせて呼吸となります。

胸郭・・・・・・胸周りの骨格です。その中には肺があります。

頸椎・・・・・・首の骨です。喉頭を頸椎に引き付け、声の振動を背骨に伝えれば全身が響きます。

横隔膜・・・・・肺の底に横たわる筋肉で、吸気時に下降し、呼気で上昇します。

声帯原音・・・・増幅される前の、声帯の純粋な振動。輪ゴムを弾いた程度の音量しかありません。

共鳴腔・・・・(きょうめいくう)声に共鳴を与えて増幅する空間で、体内にいくつか点在します。

口腔・・・・・・口の内部空間です。共鳴腔の一つです。

咽頭腔・・・・(いんとうくう)口の奥の突き当りの空間で、重要な共鳴腔です。

メソッド・・・・練習法です。順序立てた一連の練習メニューの総称である事が多いです。

 

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